K-POPアイドルといえば、美しいビジュアルと洗練されたパフォーマンスで世界中を魅了しています。
しかし一方で「みんな同じ顔に見える」といった声が聞かれることもあります。
それはメイクやトレンドの影響なのでしょうか?それとも美意識の違いによる文化的な錯覚なのでしょうか?
本記事では、なぜK-POPアイドルが「同じ顔」と感じられるのか4つの理由を徹底的に解説!
表面的な見た目だけでは分からない、K-POPアイドルたちの深い魅力を一緒に探っていきましょう!
スポンサーリンクK-POPアイドルはみんな同じ顔?
まず始めに「K-POPアイドルってみんな同じ顔だよね?」と感じている方々の意見を見ていきます。
まとめると「顔が同じ」「メイク・衣装が同じ」「曲調が同じ」に大別されます。
年齢が離れていくとなおさら分からなくなるのはあります
昔、自分が好きなアイドルや芸能人に対し親世代から「誰?どれ?」と言われた経験はありませんか?
当時は「顔とか全然違うじゃん」と思っていた方でも、いま活躍しているK-POPアイドルを見て同じ現象が起きていると言えます。
確かに皆さん可愛くてスタイルも良くて羨ましい。
敢えて名前を伏せて人気アイドルをご覧いただくと、顔立ちがかなり似ていますね。
パフォーマンスを見ないとパッと見で個性は分かりにくいかも
日頃アイドルを集中して見ている身としては「違いが分からない!」という意見は仕方ないと感じます。
スポンサーリンクなぜ「K-POPアイドルはみんな同じ顔」に見えるのか?理由4選
それでは、なぜK-POPアイドルがみんな同じ顔に見えるのか客観的な理由を4つ見ていきます。
美の基準、メイク、スタイリストが共通していることに加え、韓国での儒教文化が大いに影響しています。
【K-POPアイドルがみんな同じ顔に見える原因】
- 美の基準が画一化されている
- メイクが似ている
- スタイリストが共通していることが多い
- 儒教文化
1つ1つ見ていきましょう!
理由①: 韓国の美の基準が画一化されている
まずは「韓国の美の基準が各々で似ている」が理由として挙げられます。
韓国における美女の定義は
韓国の美人の条件は、高身長、色白の美肌、ロングストレートの黒髪。
引用:ソウルメイト韓国語学校
他には
端正な顔立ちであることはもちろん、顔のパーツの対称性やバランス、小顔、二重まぶた、シャープな顎のラインなどが重視されます。さらに、透明感のある肌、ストレートのロングヘア、健康的で引き締まった体型、均整の取れたスタイル、優雅で上品な雰囲気なども、美人の条件とされています。
引用:アイシテ
美容医療が身近なところも大きく違うポイント
日本のアイドルは「可愛い」がメインでありながら、ももクロやPerfumeのような個性的なコンセプトを持つグループもかなりの人気があり、美の基準が
ヨジャドルと言えば、みんな「カッコ良い」イメージがありますよね?
実際に、韓国人女性が憧れる女性像は「完璧」な女性です。
「可愛い」が強い日本のアイドルと比較して、K-POPアイドルは大人っぽくシャープな印象が強いです。
【韓国人女性が憧れる女性像】
- スリムな体型をキープする「自己管理が出来る女性」
- シゴデキ「キャリアウーマン」
- 仕事と家庭を両立する「スーパーウーマン」
- 他人と比較しない「自然体な女性」
強い
これらの傾向や人気アイドルのビジュアルから、韓国の美の基準が広く深く浸透しておりみんなの憧れる目標が似ていることが読み取れます。
また、イケメンの定義は
1990年代までは目鼻立ちがはっきりしたくっきり二重が美男の条件。
2000年からはチョコレート腹筋が武器のマッチョタイプがブームになりました。
2010年以降も、清涼感のあるスッキリとした目鼻立ちの塩顔がイケメンの主流のようです。
引用:ソウルメイト韓国語学校
いま人気がある男性アイドルを見ても、清潔感に溢れ中性的、でも体には筋肉が付いてワイルドな感じが好まれています。
女性のように衣装やメイクで違いが大きく出にくい分、男性アイドルは体格や髪型も「似ている」とされる理由に影響してきています。
それでも「K-POPアイドルがみんな同じ」とされるのには、国民性も大きいようです。
日本だとSTARTO ENTERTAINMENTは定番アイドル、最近ではJO1やBE:FIRSTなどの活躍もあり、男性アイドルを想像するイメージが幅広くなってきましたよね!
理由②: メイクが似ている
続いては「メイクの影響」です。
顔全体はもちろんチークやリップなどパーツごとにも注目してみると、韓国で特に好まれるメイクがあります。
韓国メイクの特徴は「しっかりカバーするけど厚塗り感はなく自然」な印象です。
日本メイク | 韓国メイク | |
ベース | セミマット肌、ナチュラル重視 | ツヤ肌、カバー力重視 |
アイブロー | アーチ型眉、柔らかい色味 | ストレート眉、薄いブラウン系 |
アイメイク | グラデーションシャドウ 自然な陰影 | 単色シャドウ 涙袋メイクが重要 |
チーク | 健康的な血色感を重視 | 控えめ、透明感を重視 |
リップ | フルリップ マット系リップも人気 | グラデーションリップ ティント系が主流 |
韓国はスマートでスタイリッシュな感じがありますね。
韓国で活躍する日本人も、韓国ウケを意識したメイクをしている印象です。
韓国は見た目が重要視される風潮があり、メイクで自分をよりよく見せるため研究熱心な方が多いです。
メイクするだけでキレイになれるなら、頑張れます。
先ほどの「美の基準」と同様に、なりたいイメージ像があり、それに近づくためのメイクが似てくるのも自然なことと言えそうです。
スポンサーリンク理由③:スタイリストが共通している
続いては「人気アーティストを担当するスタイリストが共通していること」の影響です。
K-POPでは、メイク、衣装、振り付けなど、各事務所ごとに担当するスタイリストがある程度共通しています。
それにより、特に大人数グループでは統一感が演出でき、グループカラーが発揮できます。
例えば、TWICEならウォン・ジョンヨ先生が有名です。
モモペンは下地やら何やら買ってますよね
ウォン・ジョンヨ先生は他にBLACKPINKのロゼも担当されている超人気スタイリストで、監修するコスメ「ウォン・ジョンヨ」も大人気すぎてあらゆるところで見かけます。
スタイリストはいくつかのグループを担当していることが多く、似てくるのは当然の結果です。
スタイリスト | 担当グループ |
キム・ヨンジン(Kim Young Jin) | BTS NCT |
パク・ミンヒ(Park Min Hee) | BLACKPINK |
ジウン(Gee Eun) | チョン・ソミ(Jeon Somi) G-DRAGON テヤン(Taeyang) |
パク・アンナ(Park Anna) | aespa SE SO NEONのソユン(So!YoON!) |
イ・ハジョン(Lee Ha Jung) | BTS TXT |
プロデュースする方が同じなら、見た目も雰囲気も似てくることにも納得です。
音楽のメロディはたまにパクリ騒動が出たりしますが、似て聞こえるのはある程度仕方ないことでしょう。
スポンサーリンク理由④韓国の儒教文化
理由4つめは「韓国の儒教・キリスト文化」の影響です。
仏教とそこまで違うの?
簡単にまとめると、儒教文化では「秩序」「調和」「完璧さ」が求められます。
人々のベースにある考え方がそもそも日本とは異なるため、求める美意識にも差が出ています。
仏教(日本) | 儒教(韓国) | |
美意識 | 自然な美しさ 欠けている部分にも価値がある わびさび | 整っている 全て兼ね備えている 理想的 |
日本だと「八重歯が可愛い」「隙がある」などの言葉に象徴される通り、完璧よりも少しツッコミどころがある方が親しみやすさが好まれる傾向がありますよね。
YUKIはみんなの憧れです
アニメの影響なのか、童顔で可愛らしい女性が人気なのも日本の特徴です。
韓国とは全然違いますね。
韓国では女性も男性も美意識が非常に高く、それが当然とされているフシがあります。
自律出来るメンタリティが整っているのは儒教の影響が大きく関係しているんですね。
K-POPアイドル「みんな同じ顔」に見えることのメリット
K-POPアイドルがみんな同じ顔に見えることで生じるメリットを見ていきます。
① グループの一体感を高める
同じ顔に見えるメリット1つ目は「グループの一体感を高める」点にあります。
それぞれのグループにはコンセプトがあります。
人数が多いほど、同じテーマに沿ってスタイリングすることで「明確なイメージ」を獲得することが出来ます。
NewJeansは可愛い、ILLITはふわふわ、aespaはギャル系など
「○○と言えば」で伝わる大まかなイメージは大切で、人々が抱く印象にも影響を与えます。
特別ファンじゃなくとも顔は知っている状態も生まれるので、ますます有名になりやすいですよね。
芸能界で売れていくにはある程度は分かりやすさが大事であり、似せることによって得られる一体感は応援しやすさを後押ししてくれます。
スポンサーリンク②国際的なマーケティング戦略に成功しやすい
続いては「国際的なマーケティング戦略」に成功しやすい点です。
BTSを始め、K-POPは今や韓国や日本以外にも人気となっています。
音楽性やダンスのレベル以外にも、アイドルのビジュアルは重要な要素です。
今や「K-POP」=「カッコ良い」「洗練されている」という大まかなイメージが既に出来上がっているため、アジア以外の地域からの認知を得やすい状態となっています。
また、体型や背格好が近いアジア地域のファンからは憧れの対象になりやすいです。
ヨジャの涙袋メイク真似してみた
骨格はレベチだけどせめて目だけは…
統一感を持たせることでメイクの真似もしやすいので、共感が得やすいのもマーケティング戦略における重要ポイントと言えます。
ただ、日本ではBoAから始まったK-POPブームは既に長年続いており、アイドルグループに至ってはある程度出切った感はありますよね。
日本ではFRUITSZIPPERやPerfumeという個性あるアイドル路線が存在しているので、それと比べるとK-POPはそろそろ次のコンセプトが出てきても面白いです。
スポンサーリンクさいごに
K-POPアイドルが似ているのには理由がありましたね!
私の両親はBE:FIRSTがK-POPと言っていたので、やはり世代による認識は大きく影響していそうです。
女性同士ならメイクの違いでも判別できると思うので、子どもと話を合わせたい方は注目出来るポイントとなりますね。
違いを楽しんで今後もパフォーマンスに注目して行きたいと思います。