きのこをそのまま冷凍したら、水っぽくなったり食感がやわらかくなりすぎたりして、「まずいかも」と感じたことはありませんか。
きのこは生のまま冷凍できますが、冷凍前の水分や保存のしかた、調理方法によって、仕上がりのおいしさは変わりやすい食材です。
せっかくまとめ買いしたきのこを無駄なく使うには、冷凍後の食感の変化を知り、料理に合う保存方法を選ぶことが大切です。
この記事では、きのこを冷凍するとまずく感じやすい理由から、水分を避ける保存のコツ、凍ったままおいしく調理する方法まで、やさしく紹介します。
ちょっとした下ごしらえで、冷凍きのこは毎日のスープや炒め物に便利に使えます。
この記事でわかること
・きのこを生のまま冷凍すると食感や風味が変わる理由
・水分や空気を避けて、おいしさを保ちやすくする保存方法
・生のまま冷凍する方法と加熱してから冷凍する方法の使い分け
・冷凍きのこを解凍せずに料理へ使うコツと、使い切りの目安
きのこは生のまま冷凍できるが、保存方法によってはまずく感じる

きのこは基本的に生のまま冷凍できますが、冷凍後に水っぽい、やわらかすぎると感じることがあります。
これは冷凍による食感の変化に加え、冷凍前の扱い方や形のまま保存したかによって、仕上がりに差が出やすいためです。
冷凍きのこは生のときと同じ食感を目指すより、加熱料理でおいしく使う前提で準備すると、がっかりしにくくなります。
冷凍による細胞の変化が水っぽさや柔らかさにつながる
きのこを冷凍すると、含まれている水分が凍って氷の粒になり、きのこの細胞に変化が起こります。
そのため加熱したときに水分が出やすくなり、生のきのこ特有の弾力や歯ごたえは弱まりやすくなります。
特に、炒め物でシャキッとした食感を期待すると、冷凍後のやわらかさを「まずい」と感じる原因になるかもしれません。
一方で、水分が出る性質は、汁物や煮込み料理、炊き込みご飯などでは料理になじみやすい特徴にもなります。
きのこのうまみが汁やご飯に広がりやすいため、食感より風味を楽しむ料理と相性がよいでしょう。
| 冷凍後に気になりやすい変化 | 感じやすい場面 | 考え方 |
|---|---|---|
| 水分が出る | 炒め物や和え物 | 水分も料理の一部になるメニューに使うとまとまりやすいです。 |
| やわらかくなる | 歯ごたえを楽しみたい料理 | 食感を主役にしすぎず、具材として加えるのがおすすめです。 |
| かさが減ったように見える | 加熱後 | 冷凍前より少し多めに用意すると、使いたい量を調整しやすくなります。 |
また、買ってから時間がたち、すでにしんなりしているきのこを冷凍すると、冷凍後の食感もさらに気になりやすくなります。
なるべく状態のよい、ハリのあるうちに冷凍することが、おいしく使うための基本です。
丸ごと冷凍するより使いやすく切り分けるのがおすすめ
きのこは丸ごとでも冷凍できますが、あとから必要な分だけ使いたいなら、料理に使いやすい大きさに切り分けてから冷凍するほうが便利です。
丸ごとのまま凍らせると、きのこ同士がくっつきやすく、使う量を調整しにくいことがあります。
無理に離そうとすると形が崩れやすいため、最初にほぐす、切る、割くなどのひと手間を加えておくと安心です。
石づきなど食べない部分を取り除きます。
手でほぐせるものは、食べやすい大きさにほぐします。
大きいものは、薄切りやひと口大に切ります。
一度に使う量をイメージして、小分けにしておきます。
切り方は細かくしすぎる必要はなく、普段よく作る料理に合わせれば十分です。
たとえば汁物や炒め物に使うなら食べやすい大きさにし、炊き込みご飯やソースに混ぜるなら少し細めにすると、調理中の手間を減らせます。
冷凍前に形を整えておけば、使いたいときに取り出しやすく、冷凍きのこを持て余しにくくなります。
水分を避けて密封すると冷凍後もおいしさを保ちやすい
きのこを生のまま冷凍するときは、余分な水分をつけず、空気に触れにくい状態で包むことが大切です。
水気や空気が残ったまま凍らせると霜がつきやすくなり、香りや食感が気になって「まずい」と感じる原因になることがあります。
下ごしらえをして保存袋へ入れ、薄く平らにして素早く冷凍すれば、料理に使いやすい状態を保ちやすくなります。
水洗いを控えて汚れは軽く拭き取る
きのこは水を吸いやすいため、冷凍前の水洗いはできるだけ控えるのがおすすめです。
洗ったあとに水分が少しでも残っていると、冷凍中に霜がついたり、加熱したときに水っぽく感じたりしやすくなります。
表面についた土や細かな汚れは、乾いたキッチンペーパーでやさしく拭き取るだけで十分です。
汚れが気になる部分だけ、少し湿らせたキッチンペーパーで拭き、そのあと乾いたペーパーで水気を取り除いてください。
特にしいたけのかさの裏や、まいたけの重なった部分は汚れが入りやすいため、形を崩さないように確認すると安心です。
乾いたキッチンペーパーで表面を軽く拭く。
目立つ汚れだけを部分的に拭き取る。
水を使った場合は、保存前にしっかり水気を拭き取る。
水洗いが必要なほど汚れが多い場合は、洗ったまま冷凍せず、できるだけ早く使い切るほうが扱いやすいでしょう。
石づきを取り食べやすい大きさに分ける
冷凍前には、かたくて食べにくい石づきや傷んだ部分を取り除いておきます。
食べる部分だけを保存しておくと、使うたびに下処理をする必要がなく、袋の中もすっきりします。
しめじやえのきは根元を切り落としてからほぐし、まいたけは手で食べやすく裂いておくと便利です。
しいたけは軸を外したり、かさを薄切りにしたりと、普段の料理で使いやすい形にしておくとよいでしょう。
このとき、きのこを細かくしすぎると、加熱したあとに存在感が出にくいことがあります。
冷凍後の料理をイメージした大きさに整えることが、おいしく使い切るコツです。
| きのこの例 | 冷凍前にしておくこと |
|---|---|
| しめじ | 石づきを落とし、小房にほぐす |
| えのき | 根元を切り、長さを半分ほどに切る |
| まいたけ | 大きなかたまりを手で裂く |
| しいたけ | 軸を外し、使い方に合わせて切る |
保存袋の空気を抜いて薄く平らにする
下ごしらえを終えたきのこは、冷凍用の保存袋に入れ、袋の中の空気をできるだけ抜いて口を閉じます。
空気が多く残ると霜がつきやすく、乾燥による風味の変化も起こりやすくなります。
袋を閉じるときは、端からゆっくり押して空気を逃がすと、きのこをつぶしにくくなります。
ただし、力を入れすぎると繊細なきのこが割れたり崩れたりするため、やさしく扱ってください。
袋の中で薄く平らに広げると、凍るまでの時間を短くしやすく、必要な分だけ取り出すときにも役立ちます。
一度にたくさん使わない場合は、使う量ごとに小分けにしておくと、袋の開け閉めを減らせます。
冷凍用の保存袋を使う。
きのこを入れすぎず、平らに広げられる量にする。
袋の空気をやさしく抜いて、しっかり口を閉じる。
量が多いときは、複数の袋に分ける。
金属トレーにのせて素早く凍らせる
保存袋に入れたきのこは、金属製のトレーやバットにのせて冷凍庫へ入れると、冷えやすくなります。
ゆっくり凍らせるよりも早く凍らせたほうが、きのこから水分が出にくく、食感の変化を抑えやすくなります。
金属トレーがない場合は、冷凍庫内の平らな場所に袋を置き、ほかの食品を重ねないようにするだけでも大丈夫です。
冷凍室が食品でいっぱいの場合は、袋が曲がったり厚く重なったりしないよう、入れる場所を少し整えてから冷凍しましょう。
きのこは香りを吸いやすいこともあるため、袋の口を確実に閉じて密封することも忘れないようにしてください。
水分を避け、空気を抜き、平らにして凍らせるという流れを意識するだけで、冷凍後のきのこを料理に取り入れやすくなります。
生のまま冷凍するか加熱してから冷凍するかは料理に合わせて選ぶ

きのこは、汁物や煮物に使うなら生のまま、炒め物に使うなら軽く加熱してから冷凍すると、料理になじみやすくなります。
どちらが正解というより、冷凍後に作りたい料理から選ぶことが大切です。
きのこは冷凍すると食感がやわらかくなりやすいため、その変化を活かせる調理法を選ぶと、おいしく食べやすくなります。
| 冷凍方法 | 向いている料理 | 仕上がりの傾向 |
|---|---|---|
| 生のまま冷凍 | みそ汁、スープ、鍋、煮物、炊き込みご飯 | 加熱中にうまみが出やすく、やわらかな食感になじみやすい |
| 軽く加熱してから冷凍 | 炒め物、パスタ、卵料理、付け合わせ | 料理中に出る水分を抑えやすく、香ばしさを加えやすい |
汁物や煮物に使うなら生のまま冷凍しやすい
みそ汁やスープ、鍋料理のように水分のある料理には、生のまま冷凍したきのこが使いやすいです。
冷凍したきのこは加熱するとやわらかくなりやすいので、煮込む料理なら食感の変化が気になりにくく、具材として自然になじみます。
しいたけ、しめじ、えのき、まいたけなどは、だしやスープの風味と合わせやすく、忙しい日の一品にも取り入れやすいでしょう。
生のまま冷凍する方法は、購入後にすぐ使い切れないきのこを、料理別に準備しておきたいときにも便利です。
たとえば、しめじとえのきを組み合わせて冷凍しておけば、みそ汁やうどんの具にしたいときに選びやすくなります。
ただし、シャキッとした歯ごたえを主役にしたい料理には、冷凍後のきのこが少しやわらかく感じられることがあります。
食感を楽しみたい場合は、煮込みすぎず、料理の仕上げに加えるようにするとよいでしょう。
- みそ汁やスープの具にしたい
- 鍋や煮物へ気軽に加えたい
- 炊き込みご飯や混ぜご飯に使いたい
- きのこのうまみを料理全体に広げたい
このような用途が多いなら、生のまま冷凍する方法が向いています。
炒め物用は軽く加熱しておくと水っぽさを抑えやすい
炒め物やパスタに使う予定なら、きのこを軽く炒めてから冷凍する方法もおすすめです。
あらかじめ加熱して余分な水分を飛ばしておくと、調理中に水分が出すぎにくく、炒めたときのべちゃっとした印象を抑えやすくなります。
油を使わずに乾いたフライパンで炒めるほか、少量の油でさっと炒めてもかまいません。
このときは完全に火を通しすぎず、きのこがしんなりして、表面の水分がある程度飛んだところで加熱を終えるのが目安です。
しょうゆや塩などの味付けは、冷凍前には控えめにしておくと、あとから作る料理の味を調整しやすくなります。
加熱したきのこは、料理の仕上げに加えて短時間で温める使い方と相性がよいでしょう。
- 食べやすい大きさにしたきのこをフライパンに入れる
- 水分が出てきたら、全体をほぐしながら軽く炒める
- しんなりしたら火を止め、粗熱を取る
- 炒め物やパスタ用など、使う料理ごとに分けて冷凍する
ベーコンや肉、野菜と合わせる炒め物では、先に加熱したきのこを使うと、ほかの具材の火入れに集中しやすくなります。
一方で、香りの立ち方や食感は生のきのこと少し異なるため、料理に合わせて使い分けることがポイントです。
汁気のある料理には生のまま、香ばしく仕上げたい料理には軽く加熱してからと考えると、冷凍きのこを毎日のごはんに取り入れやすくなります。
きのこの種類に合わせて下ごしらえを変える
きのこは種類によって形や水分量が違うため、冷凍前に食べやすい状態へ整えておくことが大切です。
石づきや根元を取り除き、料理で使いやすい大きさに分けておくと、必要な分だけ取り出しやすくなります。
きのこごとの特徴に合わせて下ごしらえを変えると、調理するときに手間取りにくく、料理になじみやすくなります。
| きのこの種類 | 下ごしらえのポイント | 使いやすい料理 |
|---|---|---|
| しいたけ | 石づきを取り、軸と傘を好みに合わせて切る | 煮物、汁物、炒め物 |
| しめじ | 石づきを落として小房に分ける | 炒め物、炊き込みごはん、スープ |
| えのき | 根元を切り落とし、手でほぐす | 汁物、卵とじ、和え物 |
| まいたけ | 手で食べやすく裂く | 炒め物、天ぷら風料理、炊き込みごはん |
| エリンギ | 輪切り、短冊切り、手で裂くなど料理に合わせる | ソテー、パスタ、炒め物 |
| なめこ | ほぐしてから水気を切る | みそ汁、あんかけ、うどん |
しいたけとしめじは石づきを取って食べやすく分ける
しいたけは、かたい石づきの先端を切り落としてから下ごしらえします。
軸も食べられる部分が多いため、状態を見ながらかたい部分だけを除き、傘と一緒に使うと無駄が出にくいです。
傘は薄切りや細切りにしておくと、炒め物や汁物に加えやすくなります。
肉厚なしいたけは、使う料理に合わせて半分や4等分にしておくのもおすすめです。
しめじは株のままでは使いにくいため、石づきをまとめて切り落とし、小房にほぐしておくのが基本です。
細かくほぐしすぎると扱いにくくなることもあるので、ひと口で食べやすい大きさを目安に分けるとよいでしょう。
ぶなしめじやひらたけしめじも、基本的には同じように石づきを取り、小房に分けてから使えます。
えのきは根元を切り落としてほぐす
えのきは、袋から出したら根元のかたい部分を切り落とします。
根元を落としたあと、長さが気になる場合は半分に切り、手で軽くほぐしておくと料理に加えやすくなります。
えのきは束のまま固まりやすいため、冷凍前にほぐしておくことがポイントです。
特に汁物や卵とじに使う場合は、細かく分かれていると全体に広がりやすく、食べるときも取り分けやすくなります。
長いまま使いたい料理では、無理に細かくせず、ほぐした状態で長さを残しておいてもかまいません。
根元付近におがくずなどが付いているときは、目立つ部分だけを取り除いてください。
まいたけとエリンギは料理に合う大きさに切る
まいたけは包丁で細かく切るより、手で食べやすい大きさに裂くと、自然な形を残しやすくなります。
大きめに裂けば存在感のある炒め物に、小さめに分ければごはんものやスープに使いやすくなります。
まいたけはひらひらした部分が重なりやすいため、下ごしらえの段階で軽く広げておくと便利です。
エリンギは、輪切り、短冊切り、拍子木切りなど、料理によって切り方を変えられます。
コリッとした食感を楽しみたいときは厚めに、ほかの具材となじませたいときは薄めに切るとよいでしょう。
縦に手で裂く方法なら、繊維に沿った見た目になり、パスタや炒め物にも合わせやすいです。
使う料理を思い浮かべてから切り方を決めると、後から包丁を出す手間を減らせます。
なめこは水気をよく切ってから保存する
なめこは表面にぬめりがあるため、ほかのきのことは少し違う扱いが必要です。
パック入りのなめこは、ざるにあけて余分な水分をしっかり切ってから扱います。
水洗いする場合は手早く済ませ、洗ったあとは水気を残さないようにすることが大切です。
なめこは粒がくっつきやすいので、ざるの中でやさしくほぐし、ひとまとまりになっている部分を分けておくと使いやすくなります。
大粒のなめこは、必要に応じて軸のかたい部分がないか確認しておくとよいでしょう。
みそ汁やあんかけなどに使うことが多いきのこなので、1回分ずつに分けておくと、忙しい日にもさっと料理へ加えられます。
冷凍きのこは解凍せず凍ったまま加熱する

冷凍したきのこは、解凍せずに凍ったまま料理へ加えるのがおいしく仕上げるコツです。
自然解凍すると水分が出やすく、べちゃっとした食感や薄い味わいにつながることがあります。
汁物ならそのまま鍋へ、炒め物なら熱したフライパンへ加え、料理に合わせてしっかり加熱しましょう。
自然解凍はドリップが出て食感や風味が変わりやすい
冷凍きのこを室温や冷蔵庫でゆっくり戻すと、細胞から水分が出て、ドリップと呼ばれる水っぽい汁が出やすくなります。
ドリップが出ると、きのこ特有の香りやうまみが水分と一緒に流れ出たように感じられ、食感もやわらかくなりがちです。
とくに炒め物ではフライパンに水分がたまりやすく、香ばしく仕上げたいのに蒸し焼きのようになることがあります。
冷凍きのこは「下ごしらえ済みの加熱用食材」と考えると、使い方を迷いにくくなります。
袋から出したときにきのこ同士がくっついていても、無理に常温で戻す必要はありません。
加熱している途中で菜箸やヘラを使い、ほぐせるようになってから広げれば大丈夫です。
| 使い方 | おすすめの扱い | 仕上がりのポイント |
|---|---|---|
| みそ汁・スープ | 凍ったまま鍋へ加える | 煮立てて全体を温める |
| 煮物・鍋料理 | 煮汁やだしへ直接加える | ほかの具材との火の通りを見ながら煮る |
| 炒め物 | 熱したフライパンへ加える | 水分を飛ばして香りよく仕上げる |
| パスタ・炊き込みごはん | 調理の途中でそのまま加える | 出てくる水分も味つけに活かす |
汁物や煮物には凍ったまま加えてしっかり加熱する
みそ汁、スープ、鍋料理、煮物などは、冷凍きのこを使いやすいメニューです。
温かいだしや煮汁に凍ったまま加えると、出てきた水分も料理になじみやすく、食感の変化も気になりにくくなります。
きのこは薄いものや小さく分けたものなら火が通りやすいため、ほかの具材の加熱時間に合わせて加えるだけでも扱えます。
ただし、大きめのかたまりで凍っている場合は、鍋に入れたあとに菜箸で軽くほぐすと火の通りがそろいやすくなります。
沸騰した汁へ入れたら、再び全体がしっかり温まるまで加熱することを意識しましょう。
みそ汁に使うときは、きのこに火を通してから、みその香りを残すために最後にみそを溶き入れるとまとまりやすいです。
煮物では、きのこから出る水分によって味がやや薄く感じることもあるため、仕上げに味見をして整えると安心です。
- スープは煮立ったところへ加える
- 鍋料理は食べる少し前に加えて温める
- 煮物は煮汁の量を見ながら加える
- 炊き込みごはんは凍ったまま具材としてのせる
炒め物は強めの火加減で手早く水分を飛ばす
冷凍きのこを炒め物に使うときは、フライパンを十分に温めてから加えるのがポイントです。
冷たいきのこを入れると一時的に温度が下がるため、強めの火加減で手早く水分を飛ばすと、べちゃつきにくくなります。
油をなじませたフライパンにきのこを広げ、最初は触りすぎずに加熱すると、水分が出ても飛ばしやすくなります。
きのこの量が多いときは、一度に詰め込みすぎず、数回に分けて炒める方法もおすすめです。
フライパン内が混み合うと水蒸気がこもりやすく、焼き色や香ばしさがつきにくくなります。
水分がある程度飛んでから、しょうゆ、バター、塩などの調味料を加えると、味がぼやけにくくなります。
肉や野菜と合わせる場合は、火の通りに時間がかかる食材を先に炒め、冷凍きのこは後半に加えると仕上がりを調整しやすいです。
- フライパンを温めて油をなじませる
- 冷凍きのこを凍ったまま広げて入れる
- 強めの火加減で余分な水分を飛ばす
- ほかの具材と合わせて味つけする
冷凍きのこの水分を上手に扱えると、忙しい日でも包丁を使う手間を減らしながら、炒め物や汁物にさっと使えます。
臭いや苦味は冷凍による風味の変化と保存状態を確認する
冷凍したきのこに香りや苦味を感じるときは、きのこ本来の風味が変化して感じられている場合と、冷凍中の乾燥やにおい移りが関係している場合があります。
少し香りが強くなった程度なら料理との組み合わせで気になりにくくなることもありますが、見た目やにおいに明らかな異変があるものは、無理に使わないことが大切です。
冷凍前とまったく同じ香りや食感を保つのは難しいため、気になる変化が自然な範囲かどうかを落ち着いて見分けましょう。
きのこの種類によって香りや苦味を強く感じることがある
きのこは種類ごとに香りや味わいが異なり、冷凍すると細胞が変化することで、もともとの風味を強く感じることがあります。
特にしいたけやまいたけ、えのきなどは、加熱したときの香りや独特の風味が目立つと感じる場合があります。
これは必ずしも保存状態だけが原因とは限らず、料理の味つけや組み合わせによって印象が変わることもあります。
| 感じやすい変化 | 考えられる理由 | 合わせやすい料理 |
|---|---|---|
| しいたけの香りが強い | 乾しいたけのような香りを連想しやすい | 煮物、炊き込みごはん、スープ |
| まいたけの風味が目立つ | 独特の香りが加熱後に広がりやすい | バターしょうゆ炒め、汁物 |
| えのきのほろ苦さが気になる | 水分が出て味の印象が変わることがある | みそ汁、卵とじ、あんかけ |
| しめじの香りが気になる | ほかの食材が少ないと風味を感じやすい | クリーム系の料理、炒め物 |
香りが少し気になるときは、バター、しょうゆ、みそ、チーズ、卵など、きのこと相性のよい食材と組み合わせると食べやすくなります。
ただし、風味を隠そうとして調味料を増やしすぎるよりも、少量から使って味を確認するほうが安心です。
霜や乾燥が目立つ場合は品質が低下している可能性がある
袋の内側に霜がたくさんついていたり、きのこの表面が白っぽく乾いていたりする場合は、冷凍中に水分が抜けている可能性があります。
このような状態では、食感がぱさついたり、香りが弱くなったりして、おいしさが落ちたと感じやすくなります。
また、冷凍庫内にある魚や肉、香りの強い食品のにおいが移ると、きのこ本来とは違うにおいを感じることがあります。
霜や乾燥が見られるときは、状態を確認したうえで、風味を生かしやすい汁物や煮込み料理などに少量ずつ使う方法もあります。
袋の中に大きな霜のかたまりがある。
きのこの表面が乾燥して、縮んだように見える。
色が全体的にくすみ、みずみずしさが少ない。
冷凍庫内のほかの食品に似たにおいがする。
霜が少し付いているだけであれば、すぐに大きな問題とは限りません。
けれども、乾燥やにおい移りが広がっている場合は、仕上がりの風味が変わりやすいため、使う前に確認する習慣をつけると安心です。
見た目やにおいに明らかな異変がある場合は使用を控える
冷凍きのこを使う前には、袋を開けたときのにおいと、表面の色や状態を確認しましょう。
冷凍前にはなかった強い刺激臭や、普段のきのこと明らかに異なるにおいがある場合は、使用を控えるのが無難です。
解凍したような状態で再び凍った形跡がある、変色が広く見られる、ぬめりを感じるといった場合も、料理に加えず処分を検討してください。
判断に迷うときは、加熱や味つけで無理に使い切ろうとせず、新しいきのこを用意するほうが気持ちよく料理を楽しめます。
冷凍きのこは便利な食材ですが、使う直前に少し確認するだけで、風味の変化に気づきやすくなります。
冷凍きのこは約1か月を目安に早めに使い切る

冷凍したきのこは、約1か月を目安に、できるだけ早く使い切ると風味を楽しみやすくなります。
冷凍しておけばすぐに傷むわけではありませんが、長く置くほど香りや食感は少しずつ変わりやすいためです。
保存日を見える場所に書き、使う量ごとに分けておくと、忙しい日でも無理なく使い切れます。
きのこは冷凍庫に入れたまま忘れやすい食材なので、購入日や冷凍した日を残しておくことが大切です。
使い切る予定を立てにくい場合は、1週間から2週間ほどで使う分を手前に置いておくと、日々の料理に取り入れやすくなります。
| 冷凍してからの時期 | 使い方の目安 |
|---|---|
| 1〜2週間ほど | 香りや食感を生かしたい料理に使いやすい時期 |
| 3〜4週間ほど | 汁物や炒め物など、ほかの食材と合わせる料理に便利な時期 |
| 1か月を過ぎたころ | 状態を確認しながら早めに使うことを検討したい時期 |
保存日を書いて古いものから使う
袋や保存容器には、冷凍した日と中身のきのこの名前を書いておきましょう。
同じような見た目の袋が冷凍庫に並んでも、日付があれば古いものから選びやすくなります。
油性ペンで直接書きにくい場合は、ラベルやマスキングテープを使う方法も手軽です。
「9月8日・しめじ」のように短く書くだけでも、冷凍庫の中を整理しやすくなります。
冷凍した日を記入する。
きのこの種類や、混ぜている場合は内容を書く。
袋が増えたら、新しいものを奥、古いものを手前に置く。
使った袋は残量が分かるように整えて戻す。
冷凍庫の扉側や手前には、早めに使いたい食材を置くと目に入りやすくなります。
反対に、買ったばかりの食材を手前に重ねると古い袋が埋もれやすいため、入れ替えるひと手間を意識すると安心です。
使う分だけ取り出して再冷凍を避ける
冷凍きのこは、料理に使う分だけ取り出し、残りはすぐに冷凍庫へ戻すのが基本です。
一度取り出したきのこを長く室温に置いたり、やわらかくなったものを再び凍らせたりすると、仕上がりの食感や風味が変わりやすくなります。
最初から1回分ずつ小分けにしておくと、必要な量だけ選べて便利です。
たとえば、1人分の汁物用、2人分の炒め物用など、よく作る料理に合わせた量に分けておくと迷いません。
少量ずつ平らにしておけば、必要な袋だけを取り出しやすく、冷凍庫の中でもかさばりにくくなります。
袋の中でまとまってしまった場合は、袋の外から軽くほぐして使う分を分けるとよいでしょう。
料理に必要な量をあらかじめ考える。
使いやすい量ごとに袋や容器へ分ける。
取り出したら、残りはなるべく手早く冷凍庫へ戻す。
使いかけの袋には残量が分かる印を付ける。
少しだけ残った袋は後回しになりがちなので、次に作る料理を決めたタイミングで優先して使うと、冷凍庫の整理にもつながります。
複数のきのこを混ぜて冷凍すると料理に活用しやすい
何種類かのきのこを組み合わせて冷凍しておくと、料理に加えるだけで見た目や食感に変化をつけやすくなります。
1種類ずつ少し残っているときにも、きのこミックスとしてまとめると使い道を考えやすくなります。
袋には「きのこミックス」と書くだけでなく、入っている種類と冷凍日も添えておくと便利です。
| 組み合わせの例 | 活用しやすい料理 |
|---|---|
| しめじ・えのき・まいたけ | みそ汁やスープ |
| エリンギ・しめじ | 炒め物やパスタ |
| まいたけ・しいたけ | 炊き込みごはんや煮込み料理 |
複数のきのこを混ぜる場合も、一度に使う量を意識して小分けにすると、料理の準備がさらにスムーズです。
ただし、すべてを混ぜると単品で使いたいときに選びにくくなるため、よく使うきのこは別にしておくのもおすすめです。
単品用とミックス用を少しずつ作っておくと、その日の献立に合わせて使い分けられます。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
・きのこは生のまま冷凍できるものの、食感や水分量は変わりやすい
・水洗いを控え、汚れを拭き取ってから冷凍すると水っぽさを抑えやすい
・保存袋の空気を抜き、薄く平らにして冷凍するのがコツ
・汁物や煮物には生のまま、炒め物には加熱後の冷凍も向いている
・しいたけやしめじ、えのきなどは使いやすい大きさにしてから保存する
・冷凍きのこは解凍せず、凍ったまま加熱調理する
・香りや見た目に明らかな変化がある場合は、無理に使わない
・冷凍後は約1か月を目安に、早めに使い切る
きのこをそのまま冷凍してまずいと感じたときは、冷凍前の水分や空気、解凍方法が影響しているかもしれません。
生のきのこと同じ歯ごたえを求めるよりも、スープやみそ汁、炒め物など、やわらかさを活かせる料理に使うとおいしく楽しみやすくなります。
下ごしらえをしたきのこを小分けにしておけば、忙しい日も必要な分だけさっと使えて便利です。
いつものきのこ料理に冷凍保存を上手に取り入れて、無理なく食材を使い切ってみてくださいね!
ここまでご覧いただきありがとうございました!
