「大阪のお雑煮は、2日目に味が変わるって本当?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
元旦は白味噌、2日目はすまし汁という話を聞くと、どんな具材を入れるのか、お餅はどうするのかも知りたくなりますよね。
大阪のお雑煮には地域や家庭による違いがありますが、日ごとに味わいを変えて楽しむ風習が伝えられているのも魅力です。
この記事では、大阪で親しまれてきた白味噌雑煮と2日目のすまし雑煮の違い、「あきない雑煮」と呼ばれる背景、家庭で気軽に作り分けるヒントをわかりやすく紹介します!
この記事でわかること
・大阪では元旦を白味噌、2日目をすまし汁にする風習があること
・味を変える習慣と「あきない雑煮」という言葉遊びの関わり
・2日目のすまし雑煮に合わせやすい水菜や壬生菜などの具材
・白味噌雑煮とすまし雑煮を家庭で無理なく楽しむ方法
大阪には元旦を白味噌、2日目をすまし汁にするお雑煮の風習がある

大阪には、元旦は白味噌仕立て、2日目はすまし仕立てのお雑煮をいただくとされる風習があります。
お餅の調理法も変えることが多く、元旦は煮た丸餅、2日目は焼いた丸餅を合わせるのが代表的です。
ただし、これは大阪府内のすべての家庭で共通する決まりではなく、受け継いできた地域や家ごとの習慣によって違いがあります。
元旦は丸餅を煮込んだ白味噌仕立てが定番
大阪で元旦にいただくお雑煮は、甘みとやわらかなコクのある白味噌仕立てが親しまれています。
お餅には角餅ではなく、丸い形の丸餅を使う家庭が多く見られます。
丸餅は汁の中でやわらかく煮て、白味噌のまろやかな味わいになじませるのが特徴です。
白味噌は色合いも明るく、お正月の食卓をやさしく華やかな雰囲気にしてくれます。
お雑煮の具材や白味噌の甘さは家庭により異なりますが、元旦には白味噌と煮た丸餅を組み合わせる形が、大阪らしいお雑煮の一つとして知られています。
| いただく日 | 汁の仕立て | お餅の形・調理法 |
|---|---|---|
| 元旦 | 白味噌仕立て | 丸餅を煮る |
| 2日目 | すまし仕立て | 丸餅を焼く |
2日目は焼いた丸餅を入れた醤油味のすまし仕立て
2日目には、白味噌から雰囲気を変えて、醤油を使ったすまし仕立てのお雑煮をいただく家庭があります。
このときのお餅は、元旦と同じ丸餅でも、香ばしく焼いてから汁に入れるのがよくある形です。
焼き目のついたお餅は香りが立ち、白味噌仕立てとは異なる軽やかな味わいを楽しめます。
すまし汁はだしの風味を感じやすいため、同じお雑煮でも元旦とは印象が大きく変わります。
白味噌のまろやかさと、すまし汁のすっきりした味わいを続けて楽しめることが、この風習のおもしろいところです。
なお、すまし仕立ての濃さや醤油の種類はさまざまで、淡い色合いに仕上げる家庭もあれば、ややしっかりした味にする家庭もあります。
味の切り替え方は家庭や地域によって異なる
「大阪のお雑煮は元旦が白味噌で、2日目がすまし汁」と紹介されることがありますが、必ずしも全員が同じ形で作るわけではありません。
元旦からすまし仕立てを好む家庭もあれば、2日目も白味噌のお雑煮を楽しむ家庭もあります。
また、結婚や転居をきっかけに、それぞれの実家の習慣を組み合わせているケースも自然なことです。
大阪府内でも市街地、河内、泉州、北摂などで食文化の影響は少しずつ異なり、お雑煮の細かな決まりにも幅があります。
そのため、誰かの家庭のお雑煮が自分の家と違っていても、どちらもその家にとって大切なお正月の味として受け止めるとよいでしょう。
大阪らしい風習を取り入れてみたい場合は、まず元旦に白味噌、2日目にすまし汁という流れを目安にして、食べやすい味へ整えるのがおすすめです。
2日目に味を変える背景には「あきない雑煮」の言葉遊びがある
大阪でお雑煮の味を日ごとに変える習慣は、毎日食べても同じ味に飽きないようにという考え方と結び付けて語られることがあります。
さらに、「飽きない」と「商い」を掛けた「あきない雑煮」という呼び名は、商いの町として親しまれてきた大阪らしい縁起のよい言葉遊びとして知られています。
ただし、お雑煮の由来や呼び名には地域・家庭ごとの伝わり方があるため、すべての大阪の家庭で同じ意味合いが重視されてきたとは限りません。
毎日食べても飽きないように味を変えるという考え方
お正月のお雑煮は、一度だけではなく数日続けて食卓に並ぶこともある料理です。
そこで、日によって味わいに変化をつければ、食べる側も新鮮な気持ちで楽しみやすくなります。
「同じものを続けても飽きないようにする」という発想は、家族みんなで過ごすお正月の食卓にぴったりの、やさしい工夫といえそうです。
味を切り替えることで、お正月らしい特別感を保ちながら、食べる量やその日の気分に合わせやすくなる面もあります。
たとえば、こってりしたものを楽しんだ翌日には、口当たりの異なる汁物がうれしく感じられることがあります。
このように、日替わりのお雑煮は単なる味の違いではなく、何日か続くお正月の食事を心地よく楽しむための知恵として受け止められています。
・お正月の数日間に、食卓の変化をつけやすい。
・家族それぞれの好みや食べる量に合わせやすい。
・毎日のお雑煮を、少しずつ違う楽しみにできる。
もちろん、味を変える理由は「あきない」という言葉だけで決まるものではありません。
手元にある食材や家族の好み、親世代から受け継いだ作り方など、さまざまな事情が重なって、その家ならではのお正月の形になっていきます。
だからこそ、「2日目は違う味にする」という流れも、厳格な決まりというよりお正月を楽しく続けるための目安として考えると親しみやすいでしょう。
商いの町・大阪らしく「飽きない」と「商い」を掛けた呼び名
「あきない雑煮」という言葉には、味に飽きないという意味と、商いが長く続くよう願う意味が重ねられています。
大阪は古くから商業が盛んな地域として知られ、日々の暮らしの中でも商売繁盛や家のにぎわいを大切にする文化が育まれてきました。
そのため、音が同じ「飽きない」と「商い」を掛ける表現は、新年の縁起を願う言葉として自然になじみやすかったのかもしれません。
食べ物に願いを託す文化はお雑煮に限らず、おせち料理などにも見られます。
ただ、お雑煮の場合は毎日食べる料理だからこそ、「飽きずに続く」と「商いが続く」という二つのイメージを重ねやすい点がおもしろいところです。
| 言葉 | 込められるイメージ |
|---|---|
| 飽きない | 日が続いてもおいしく、楽しく食べられること |
| 商い | 仕事や暮らしが末永く続き、にぎわうことへの願い |
| あきない雑煮 | 味の変化と新年の願いを重ねた親しみのある呼び名 |
こうした言葉遊びは、正しい・間違いで区切るものではなく、土地の暮らしや家族の会話を豊かにしてくれるものです。
大阪のお雑煮を楽しむときは、味の違いに注目するだけでなく、「今年も飽きずに、にぎやかに過ごせますように」という気持ちも一緒に味わってみると、お正月らしさがいっそう深まります。
2日目のすまし雑煮には水菜や壬生菜を合わせる

大阪で2日目にすまし汁のお雑煮を楽しむ場合は、水菜や壬生菜のような青菜を合わせることがよくあります。
里芋、金時人参、大根、焼き豆腐などを加え、丸餅は香ばしく焼いてから入れると、だしの風味を生かした一杯にまとまります。
ただし具材の組み合わせには家庭ごとの親しみがあるため、手に入る食材や家族の好みに合わせて選んで大丈夫です。
水菜と壬生菜は家庭や手に入りやすさに応じて選べる
すまし雑煮の青菜には、やわらかな食感とさっぱりした風味を楽しめる水菜がよく使われます。
一方で、京都の伝統野菜として知られる壬生菜を使う家庭もあり、独特の香りがだしの上品な味わいによく合います。
水菜と壬生菜のどちらを選ぶかに、ひとつの決まった正解があるわけではありません。
普段から食べ慣れている青菜や、年末年始に近所のお店で見つけやすいものを選ぶと、無理なくお雑煮らしい彩りを添えられます。
| 青菜 | 味わいの印象 | 合わせやすい楽しみ方 |
|---|---|---|
|
水菜 |
みずみずしく、やさしい歯ざわりです。 |
さっと火を通し、しゃきっとした食感を残して楽しめます。 |
|
壬生菜 |
水菜よりも香りを感じやすく、風味に個性があります。 |
だしの香りとともに、青菜らしい味わいを楽しめます。 |
青菜は火を通しすぎると色合いや食感が変わりやすいため、仕上げのタイミングで加えるときれいです。
お椀を開けたときに緑が見えるだけで、白いお餅や根菜の色が引き立ち、お正月らしい華やかさも感じられます。
里芋・金時人参・大根・焼き豆腐なども使われる
青菜に加えて、すまし雑煮には里芋、金時人参、大根、焼き豆腐などを合わせることがあります。
それぞれの具材は見た目、食感、だしの含み方が異なるため、ひとつのお椀でも食べ進める楽しさが生まれます。
白・赤・緑の色合いを意識すると、すまし汁のお雑煮がより晴れやかな印象になります。
・里芋は、ほっくりとした食感でだしの味を受け止めやすい具材です。
・金時人参は、鮮やかな赤色が加わり、お椀を明るく見せてくれます。
・大根は、やさしい甘みとみずみずしさを楽しみやすい根菜です。
・焼き豆腐は、香ばしさがあり、すまし汁にほどよいコクを添えます。
具材の形は、輪切りや半月切りなど、食べやすさを優先して整えると扱いやすいでしょう。
お祝いの食卓では人参を花形に抜くこともありますが、普段の器で気軽に楽しむなら、切り方にこだわりすぎなくても十分です。
鶏肉やかまぼこを加える家庭もあるため、冷蔵庫にあるお正月らしい食材を少しずつ取り入れるのも素敵です。
丸餅は香ばしく焼いてから加えることが多い
大阪のすまし雑煮では、丸餅を焼いてからお椀に加える食べ方がよく親しまれています。
表面をこんがり焼いたお餅は香ばしく、すっきりとしただしの風味にもよくなじみます。
焼いた後にだしへ入れると少しずつやわらかくなるので、好みの食感を見ながらいただけるのも魅力です。
1.丸餅を、表面に焼き色がつくまで焼きます。
2.具材を盛り付けたお椀に、焼いた丸餅を入れます。
3.温かいすまし汁を静かに注ぎ、青菜を添えます。
お餅は熱くなりやすいため、食べるときは少しずつ口に運ぶと安心です。
香ばしい丸餅、澄んだだし、青菜や根菜の彩りがそろうと、2日目ならではの軽やかで満足感のあるお雑煮を楽しめます。
白味噌雑煮とすまし雑煮は家庭でも作り分けられる
大阪らしいお雑煮を家庭で楽しむなら、元旦は白味噌、2日目はすまし汁というように、だしと調味料を分けて用意すると作り分けやすいです。
具材をすべて替えなくても、汁の味わいとお餅の食べ方を少し変えるだけで、同じお正月の食材を新鮮な気分で楽しめます。
きっちり再現しようと気負わず、家族の好みや手元にある材料に合わせることが、続けやすい工夫です。
元旦の白味噌雑煮の基本的な作り方
白味噌雑煮は、やさしい甘みとまろやかさを楽しみたい元旦にぴったりの一杯です。
白味噌は商品によって塩分や甘みが異なるため、最初からたくさん入れず、味見をしながら加えると好みに整えやすくなります。
| 2人分の目安 | 用意するもの |
|---|---|
| だし | 400ml |
| 白味噌 | 80〜100g |
| 丸餅 | 2〜4個 |
| 具材 | 大根、金時人参、里芋など好みの量 |
1.だしに火の通りにくい具材を入れて、やわらかくなるまで煮る
2.火を弱め、少量のだしで溶いた白味噌を加える
3.煮立たせないように温め、ゆでた丸餅とともにお椀へ盛る
白味噌を加えた後は、ぐらぐら煮立てずに温めると、なめらかな口当たりを保ちやすくなります。
甘みをもう少し感じたいときは白味噌を少し足し、濃く感じるときはだしを加えると自然にまとまります。
お餅は別にゆでておくと、汁が濁りにくく、取り分けるときも扱いやすいでしょう。
2日目のすまし雑煮の基本的な作り方
2日目は、だしの香りを生かしたすまし雑煮にすると、白味噌雑煮とは違うすっきりしたおいしさを楽しめます。
味付けは薄口醤油を控えめにして、だしの風味を主役にするのが基本です。
| 2人分の目安 | 用意するもの |
|---|---|
| だし | 400ml |
| 薄口醤油 | 小さじ2〜3 |
| 酒 | 小さじ1 |
| 塩 | 少々 |
| 丸餅と具材 | 好みの量 |
- だしを温め、酒と薄口醤油を加える
- 味見をして、必要に応じて塩をほんの少し加える
- 温めた具材と丸餅をお椀に盛り、汁を注ぐ
薄口醤油は色が淡くても塩味を感じやすいため、少しずつ加えるのがおすすめです。
お椀に注ぐ直前に味を確認すると、具材から出た風味も含めて整えられます。
だしと薄口醤油の分量は好みに合わせて調整する
お雑煮の味に唯一の正解はないため、分量はあくまで出発点として考えると気楽です。
昆布やかつおのだしを使う場合は、その香りの強さによって白味噌や薄口醤油の感じ方も変わります。
・やさしい味にしたいとき:だしを少し増やす
・白味噌の甘みを楽しみたいとき:白味噌を少量ずつ足す
・すまし汁の香りを生かしたいとき:薄口醤油を控えめにする
・具材が多いとき:汁を少し多めに用意する
特に白味噌雑煮は、使用する味噌の風味で印象が大きく変わります。
まずは控えめに調味し、食卓で「もう少し甘めが好き」「だしを感じたい」と話しながら調整する時間も、お正月らしい楽しみになります。
余った具材を生かして無理なく味を変える方法
元旦に用意した具材が残ったら、2日目は汁の味だけを変えて使い切ると、準備の負担を抑えられます。
根菜類は食べやすい大きさに整えておけば、白味噌にもすまし汁にも合わせやすい食材です。
あらかじめ加熱した具材は、2日目には温め直してお椀に盛り、別に用意したすまし汁を注ぐ方法にすると手際よく仕上がります。
白味噌の汁そのものをすまし汁へ混ぜるのではなく、だしを新しく用意して味付けを替えると、二つのお雑煮の違いを楽しみやすくなります。
お餅もその日の分だけ焼いたりゆでたりすると、食感の好みに合わせやすいでしょう。
少ない材料でも、元旦と2日目で器や盛り付けを変えるだけで、食卓にほどよい変化が生まれます。
大阪のお雑煮は京都・奈良・関東とも少しずつ異なる

大阪のお雑煮は白味噌や丸餅のイメージがある一方で、京都・奈良・関東と比べると、汁の仕立てや具材、お餅の形にそれぞれ違いがあります。
近い地域でも「同じ味」とは限らず、町や家族のルーツによってお正月の定番は少しずつ変わります。
旅行先や親戚の家で見慣れないお雑煮に出会ったら、その土地ならではの食文化として楽しんでみると、お正月の会話もより弾みそうです。
| 地域 | よく知られる傾向 | お餅の傾向 |
|---|---|---|
| 大阪 | 白味噌仕立てを親しむ家庭が多く、地域や家によってすまし仕立ても見られる | 丸餅がよく用いられる |
| 京都 | 白味噌のやさしい甘みを生かした仕立てが知られる | 丸餅が中心 |
| 奈良 | 白味噌や丸餅を使う地域があり、家庭ごとの個性も豊か | 丸餅が見られる |
| 関東 | かつお節などのだしを生かしたすまし仕立てが広く親しまれている | 角餅が中心 |
京都や奈良にも白味噌と丸餅を使う地域がある
大阪と同じ近畿でも、京都や奈良には白味噌と丸餅を組み合わせるお雑煮が受け継がれている地域があります。
そのため、「白味噌のお雑煮なら大阪だけのもの」と考えるよりも、近畿一帯に見られる食文化のつながりとして捉えるとわかりやすいでしょう。
ただし、白味噌の甘みや濃さ、だしの感じ方、具材の選び方は地域ごと、さらに家庭ごとに異なります。
京都では丸餅をやわらかく煮て、白味噌のなめらかな汁に合わせる形がよく知られています。
大根や金時にんじん、里芋などを使うこともありますが、盛り付けや具材の数まで一律に決まっているわけではありません。
奈良でも丸餅や白味噌を使う家庭がある一方で、周辺地域とのつながりや家の伝承によって、すまし仕立てを親しむ場合もあります。
白味噌と丸餅は近畿らしさを感じさせる組み合わせの一つですが、地域全体をひとつの型で表せるものではありません。
同じ県内でも山あい、盆地、都市部などで食材の手に入りやすさや親族から受け継いだ習慣が異なり、お雑煮の表情にも違いが生まれます。
関東では角餅を入れたすまし仕立てが広く親しまれている
関東では、角餅とすまし仕立てのお雑煮が広く親しまれています。
昆布やかつお節などで取っただしに醤油で風味をつけ、焼いた角餅を加えるスタイルは、白味噌と丸餅の大阪のお雑煮とは印象が大きく異なります。
具材には鶏肉、小松菜、なると巻き、にんじんなどが使われることがあり、すっきりとした香りや焼き餅の香ばしさを楽しめるのが特徴です。
角餅がよく用いられる背景には、江戸の町で大量に作りやすく、切り分けやすい形が広まったという見方があります。
一方、丸餅には円満や家族のつながりを願う意味が重ねられることもあり、お餅の形にもお正月らしい思いが感じられます。
とはいえ、関東でも家によっては丸餅を使ったり、地域の出身地に合わせた味を守ったりする場合があります。
大阪から関東へ引っ越したあとも、元旦だけは白味噌と丸餅にするという家庭があっても、自然なことといえるでしょう。
同じ大阪でも家族の出身地によって味や具材が変わる
大阪のお雑煮を知るときは、府内で共通する傾向だけでなく、家族がどの地域から来たのかにも目を向けることが大切です。
祖父母や両親の出身地が京都、奈良、兵庫、和歌山、四国、関東などの場合、その土地のお雑煮の要素が大阪の食卓に受け継がれていることがあります。
たとえば、お餅は丸餅でも汁はすまし仕立てだったり、白味噌に入れる具材だけが祖父母の故郷の流儀だったりすることもあります。
鶏肉を入れる家、魚介を合わせる家、野菜を中心にする家など、具材の組み合わせにも幅があります。
・お餅は丸餅か角餅か
・お餅は焼くか、ゆでるか
・汁は白味噌か、すまし仕立てか
・肉や魚介を入れるか
・毎年欠かさない野菜や具材があるか
こうした違いは、どちらが正しいというものではなく、その家が大切にしてきたお正月の記憶そのものです。
家族に「昔のお雑煮はどんな味だった?」と聞いてみると、出身地や子どもの頃の思い出にまつわる話が聞けるかもしれません。
大阪のお雑煮は、地域の風習と家族ごとの歴史が重なってできた、親しみ深い一杯です。
3日目以降のお雑煮に決まった味はなく家庭ごとに楽しめる
大阪のお雑煮は、2日目以降の味付けに必ず守るべき決まりがあるわけではありません。
すまし雑煮をそのまま続けても、白味噌の味に戻しても、その日の気分や家にある材料で変えても大丈夫です。
お正月の食卓では、家族が食べやすい味を選びながら、無理なくお餅や野菜を楽しむことがいちばんです。
元旦や2日目に込められた風習を大切にしつつ、3日目からは少し気軽に考える家庭も多くあります。
「お雑煮らしい味はこれ」とひとつに決めず、毎年の好みや集まる人に合わせて整えると、年始の食事がより心地よい時間になります。
すまし雑煮を続ける家庭も白味噌に戻す家庭もある
2日目にすまし仕立てのお雑煮をいただいたあと、3日目以降をどうするかは家庭によってさまざまです。
すっきりした味が好みなら、そのまますまし汁を続けて、お餅や具材だけを変える方法があります。
一方で、白味噌のやさしい甘みが好きな家では、再び白味噌仕立てにして、お正月らしい味をもう一度楽しむこともあります。
同じ味を続けることも、日ごとに変えることも、どちらも自然な楽しみ方です。
たとえば、朝は軽めのすまし汁にして、家族がそろう昼には白味噌仕立てにするというように、食べる場面で分けてもよいでしょう。
お餅を食べる人数が少なくなったら、汁物として少量だけ作るのもおすすめです。
味付けの選び方に迷ったときは、次のような考え方を目安にすると決めやすくなります。
| こんなとき | 選びやすい味付け |
|---|---|
| さっぱり食べたい日 | だしを生かしたすまし仕立て |
| お正月らしいコクを楽しみたい日 | 白味噌仕立て |
| 家族で好みが分かれる日 | 汁を少なめに作り、好みで味を調整する |
| お餅を少しだけ食べたい日 | 残り野菜を加えた小さめのお椀 |
もちろん、普段のお味噌汁にお餅を入れるような感覚で楽しむ家もあります。
「3日目だからこの味でなければならない」と考えなくてよいことが、続けやすさにつながります。
残った餅や野菜に合わせて味付けを変えてもよい
3日目以降は、お正月用に用意したお餅や野菜の残り具合に合わせて、お雑煮をアレンジしやすい時期です。
白味噌が残っていれば、だしでのばしてまろやかな汁にし、火の通りやすい野菜を加えると手軽に一杯が作れます。
すまし仕立てにするなら、残った野菜の風味を見ながら、だしと塩分を控えめに整えると、素材の味が楽しめます。
お餅が多く残っている場合は、毎回たくさん入れず、食べる分だけ用意するほうが、飽きずに楽しみやすいでしょう。
食材の組み合わせに迷ったら、次のように考えるとまとめやすくなります。
・葉物野菜が残っているときは、軽やかなすまし仕立てにする。
・根菜が残っているときは、白味噌のコクと合わせてみる。
・きのこ類があるときは、だしの風味を生かした汁にする。
・少量ずついろいろ残っているときは、具だくさんの汁にしてお餅を控えめにする。
お雑煮として整えようとしすぎず、冷蔵庫にある食材を気持ちよく使い切るための一品として考えてもよいでしょう。
ただし、作り置きの汁やゆでたお餅を使う場合は、見た目やにおいに違和感がないかを確認し、状態に不安があるものは無理に使わないようにします。
お餅はのどにつかえないよう、小さめにしてよくかんで食べると安心です。
風習をきっかけにしながらも、最後は家族が「おいしいね」と思える味にすることが、3日目以降のお雑煮を楽しむいちばんのポイントです。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
・大阪には、元旦は白味噌、2日目はすまし汁のお雑煮を楽しむ風習が伝わっています。
・元旦は煮た丸餅、2日目は焼いた丸餅を合わせる例が代表的です。
・味を変える習慣は、「飽きない」と「商い」を掛けた「あきない雑煮」と結び付けて語られることがあります。
・2日目のすまし雑煮には、水菜や壬生菜、里芋、金時人参などを入れる家庭があります。
・白味噌とすまし汁は、だしやお餅の調理法を変えるだけでも手軽に作り分けられます。
・大阪のお雑煮は、京都・奈良・関東など近隣やほかの地域とも少しずつ異なります。
・3日目以降の味付けに決まりはなく、家庭の好みや手元の食材に合わせて楽しめます。
大阪のお雑煮は、白味噌のやさしい甘みと、すまし汁のすっきりしたおいしさを日ごとに楽しめるのが魅力です。
ただし、風習の伝わり方は地域や家庭によってさまざまなので、「こうでなければならない」と気負う必要はありません。
元旦は白味噌、2日目はすまし汁という形を参考にしながら、好きな野菜やお餅の食べ方を選んでみてください。
いつものお正月の食卓に少しだけ大阪らしい工夫を加えれば、家族や友人との会話もふんわり弾みそうですね!
素敵なお正月を!
最後までご覧いただきありがとうございました。
